兄弟の愛をもって互にいつくしみ、進んで互に尊敬し合いなさい。 ローマの信徒への手紙 12.10

わたしたちの生きる社会は、ありとあらゆるものに溢れています。車、コンピュータ、電化製品、洋服など。しかし、一つのことが圧倒的に欠けています。愛。兄弟、姉妹、夫婦、家族の間の愛。ローマ人への手紙12.10で、聖パウロは、愛の実行を呼びかけます。そして、愛を実行するにあたり、新たな要素を加えています。「進んで互いに尊敬し合うように」つまり、他の人が必要としていることを理解し、進んでそれらを行うこと。自分の必要よりも、他の人の必要を優先すること。そして、ここで言う「他の人」とは、あなたをこれまで一番傷つけできた人で、あなたが愛されるに値しないと思っている人なのです。愛は、傷ついた世界に癒しと明かりをもたらします。あなたに備わっているこの愛の可能性を否定しないでください。愛を実行するには、日々の心がけと練習が必要です。自分をキリスト者と呼ぶのでしたら、愛の試練を実行するように。愛は全てに勝り、平和をもたらします。