多くの人が、地上における自分の存在について、また人生の目的について問いを持っています。わずかな人のみが、自分の存在の目的を知り、それを生きているうちに達成することができます。洗礼者ヨハネは、自分の使命に適した身なりと食事と住処を選んだ人ですが、自分の使命を次のように宣言しました。「私は、イザヤが預言した、あの荒野から聞こえる叫び声です。『主を迎える準備をせよ』（イザヤ40・3）と叫ぶ声、それが私です。」（ヨハネ 1:23）当時、人びとは未だイエス様が救済者でいらっしゃることを知りませんでした。そこで、洗礼者ヨハネは人びとに、神様がお送りになった救済者を明らかにすることの必要についても述べています。「ヨハネは答えました。『私はただ、水でバプテスマを授けているだけです。しかし、ここにいる人々の中には、あなたがたのまだ知らない方がおられます。』」（ヨハネ 1:26）そして、洗礼者ヨハネが御子イエス様を指し示す日がやってきました。まさに、イエス様は人びとの中に立っていらっしゃいました。「その翌日、ヨハネはイエスが来られるのを見て、言いました。『ごらんなさい。この方こそ、世の人々の罪を取り除く神の小羊です。. . . そのとおりのことが、この方に起こりました。しっかりこの目で見たのです。この方は神の子にまちがいありません。』」（ヨハネ 1:29. . ., 34）イスラエルの民と全人類の歴史における啓示のクライマックスは、救済者の到来です。その方は、大昔からの罪によって拘束され、敵に仕える奴隷となっている人類を、ついに解放してくださるお方です。まさに、この御子の到来の啓示についての知識こそが、今日に至っても、誰の人生においても、最も深い意味を持つものです。それは、その人を解放し、救済と神様の王国への受け入れを享受することを可能とします。世界がこの最大の神秘について知ることになり、信じ、享受することができるよう、神様の溢れる恵みがわたしたちと共にありますように。

天のお父様、世の罪を取り除く神の小羊の啓示に感謝いたします。聖霊様が、この啓示をわたしが理解し、その効果を受けることができるようにしてくださいますように。イエス様のもっとも偉大なお名前によって、アーメン。